2016年11月23日水曜日

新嘗祭

今日な新嘗祭です。


え、勤労とか感謝されたことないじゃないですか。
実体のない祭りより、宮中で実際に行われる祭りを優先するのは当然です。

とはいうものの、新嘗祭が祝日として制定されたのは明治6年。宮中の大祭として登録されたのはそれより遅れて明治41年。
つい最近なんですねー。

農耕民族が支配する日本では、もっとずーっと昔から似たような祭りの痕跡はあったようですが。
ワタクシとしては、記紀神話以前の神々に興味があるので、新しい高天原神系の神様より、葦原中津神の連中に興味があるのであります。
こっちの連中の方が、伝承以前の神々の形をうかがい知ることができるので、ワタクシは好きです。あとは風土記ね。あれはよい。一時期鬼のように読み込んだよ。

高天原の神様は、基本的に血を好まないんだけど、土着の古い神様、つまり農耕が始まる前の土着の神様は、かなり血の気の多い連中が多かったみたいなんだよ。

例えば、わかりやすいところで言えば、諏訪大社、上社前宮の古い神様、ミシャグチ様。蛇の神様とも伝わっているけれども、もともとの形は、境界を表す神様のよう。蛇といえば、当ブログですね!(無理やり)(あと、画像は対馬上島の殿です)
それはともかく、このミシャグチ様は、いまだに謎が多いのです。これの存在を知ったのはワタクシが大学の学部生で、インド哲学のゼミにどっぷりと肩まで使っていたころのことです。そのころの助教授(今は教授だそうです、おめでとうございます)、の先生にこの神の存在を教えてもらい、ワタクシ俄然興奮しました。だって、記紀神話って、血の気の少ない話ばかりの中で、狩猟の神様がいたって興味沸くじゃないですか!

その後、実際、諏訪大社までわたくし行ってしまいました。ミシャグチ様の祭られている上社前宮で資料館までじっくり観察してきたんですからね。前宮の神主をしている、モリヤって連中が、文書を隠していて、研究が進まないらしいんですよ、これが。

くそう、日本に残った数少ないロマンがこんな近くに…。

ちなみに、勢い余って柳田國男の全集まで買っちゃったんですからね!ワタクシ! 折口信夫はタイミングが合わなくて全集は揃えられなかったんですけど!

そんなわけで、興味のある人は、諏訪大社とか、ミシャグチとか、風土記とか、そこら辺のワードでググってください。きっと素敵な世界が広がっているはずだから。
決して、九鬼文書とかの偽書に騙されないように。あ、でもワタクシ、偽書とか偽とかいう言葉の付くものも好きなんですけどねw

0 件のコメント:

コメントを投稿