1994年の今日亡くなりました。
日本の保守論客として有名で田中美知太郎、小林秀雄とともに「正論」を立ち上げた人でもあります。なんというビッグネームw 今ではこの雑誌、見出しからしてワタクシとしてはあれな気持ちになってしまうんだけど。
ワタクシがこの人を知ったのはシェークスピアの戯曲の邦訳ですね。
ロミオとジュリエットをはじめ、とりあえず新潮文庫で出版されている福田恆存の邦訳はすべて読みました。この人の翻訳で、シェークスピアを初めて読みましたよ。当時ワタクシ、高校生でしたねぇ。
多くないおこづかいをやりくりして文庫本を買ったもんです。懐かしいなぁ。
そのころは行動圏内にBOOKOFFなんてなかったもんだから、集めるのに苦労しましたよ…。
普通の書店では扱わないのよね、売れないから。
その後、ワタクシが大学生の時に、坪内逍遥版のシェークスピア全作品集なんてものが出版されましてね。買おうと思ったんだけど、その時ワタクシ、グノーシス主義に夢中で金が回らなかったのよ。
今となっては、なぜ買っておかなかったのかと、自分を責めてしまいますね。
まあ、当時「ナグ・ハマディ文書」なんかが邦訳されたり、新プラトン主義に関する本が次々出版されたりで、キリスト教黎明期の宗教哲学の本がバンバン出てましたねぇ。今となっては、この辺の本は全く手に入らないので、当時お金をバンバンつぎ込んだことに後悔はしていないのですけど。それにしても、坪内逍遥版のシェークスピア全作品集は手に入れておけばよかった…。
話はずれたけど、福田恆存せんせー。55年くらいでしたっけ、金田一京助相手に喧嘩してましたよね。当用漢字の不合理が何とか言って。
こうやって、文化人たちが殴り合いをすることで、世の中出来上がっているのですねぇ。恆存センセーや京助センセーたちが殴り合いをすることで、より良い日本語が精錬されてきたわけであります。
単純にパソコンでバシバシ文章が打てるような時代が、やってきてくれて、ワタクシは本当にうれしいです。上述の先人が道を作ってくれたおかげ様ですよ、本当に。
たまには、文化人に感謝してみるのもいいよね。
ちなみに、画像は伊豆大島の女の子です。
殿はちょくちょく見るんですけど、姫は貴重なので、真綿でくるむように大切に接していこうと思います。
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