今日、ゴキさんたちのメンテをした後、移し替える前のプラケを洗っておこうと思ったんですよ。昨日、できなかったから。
そこで悲劇が起きました…。
話は巻き戻りまして、年を片手の指の本数ほどさかのぼりましょう。
時は昔、ワタクシに初めて、ゴキブリを渡した男がいました。
今は会うことはできませんが、彼がワタクシに注意したんですね。
ゴキブリは壁を上るから、しっかりガードしとかないと逃げるよ!
じゃあ、どうすればいいのさ。
ワタクシは彼に問いかけました。
そこで彼が取り出したものが、ワセリンだったんですねぇ。
方法は簡単です。
プラケの淵に、ワセリンを塗るだけ。そうすると、油で滑ってゴキさんは登れないのです。なるほど、ひどく単純で、調達の楽な資材で防げるんだなぁ。
純粋なわたくしはそう思いました。
その時は、ゴキブリにあまり興味が出なかったので、渡されたゴキちゃんのメンテもろくにせず、全部餌にしてしまったんですよね。
時は戻りまして、今日の午前。
ワタクシ、最近ゴキちゃんを本気で飼い初めまして、例の男の教えに従い、プラケの淵にワセリンをシコタマ塗り込んでおいたんです。
それが今日の悲劇を生むとも知らず…。
家主のいなくなったプラケは、洗って次に備えねばなりません。
洗って乾かして保管ですよね。常識です。
しかし、洗えど洗えど、このワセリンが取れない!!!
むしろ手がワセリンだらけになって不快極まりない!!!
なんだこれ、最悪だよワセリン! ワセリンの馬鹿!
石鹸でも落ちないし、お湯でも落ちないし、ワタクシ呆然としました…。
今は亡きあの男が、こんなトラップをワタクシに仕掛けるなんて…。
恐ろしい、恐ろしい男…。
しばし呆然としたワタクシ。
汚れたワセリンまみれの手で身動きもとれません。
検索なんてもってのほか。
人類の英知に見放され、あれほどまでにワタクシを助けてくれたワセリンに反逆の牙を剥かれました…。
ワタクシの命は風前の灯火…。
とまあ、そろそろ種明かしをするとですね、飽きてきたんで。
中性洗剤で落ちるんですよね。
茫然自失のワタクシの頭に、はたとひらめきまして。中性洗剤なら落ちるじゃん、て。
いや、ひらめいてよかった。
しかし、ひらめいてよかったものの、残されたものはママレモンの良いにおいのするプラケ…。良い匂いのするプラケなんて…存在そのものが異様過ぎて恐怖を感じる…。
そんなわけで、先ほどワセリンの瓶は捨てました。群馬弁で「ぶちゃる」、または「ぶちゃある」といいます。
どうでもいい群馬弁を覚えたところで、今日もお疲れさまでした。
朝の地震で、みんな疲れたでしょ?