2017年8月2日水曜日

インドが好き

昔からインドが好きなんですけどね。


インド関連の学術書とか見ると、ついつい買っちゃうんですよ。
特に、原典の和訳とか見ちゃうと衝動買いするね。

これは、大学の先生が嫌というほどワタクシにインド情報を浴びせたせいでございまして、お陰様で今でも引きずっていますよ。

そんな中で、日曜の朝刊の新聞紙を観ましたらね。
アーユルヴェーダのスシュルタ・サンヒターの方が完訳されているって本の情報が載っていたんだよ。まっじかよ、ワタクシそんなこと知りませんでしたのことよ!

早速わたくし、Amazonさんに聞いてみたんですけどね、なんてことでしょう、お取り扱いがありません…。
ああ、おしい! 悔しい! これを買い逃すなんて!!!
ちなみに調べてみたところ、この本は英訳からの重訳なんだそうです。うーん、おしい!

英語からの重訳で懐かしいのは、プリニウスの博物誌ですね。あれも全文翻訳されているんですよ、実は。
ワタクシ、大学生のころにどうしても欲しくてですね、大枚叩いて買いましたね。当時、書店でアルバイトしていたんですけど、月のアルバイト代がほとんど飛んで行った記憶があります。貰ったその日に給料が還元されるとか、素晴らしいアルバイターでしたね。で、プリニウスの博物誌、英語からの重訳とはいえ、当時のわたくしは鼻息荒い感じで読みまくったものです。懐かしい…。

で、スシュルタの出版も2005年で、ワタクシが博物誌を買った時期と同じくらいだったんですねー。当時発見してたら、迷わず注文入れてましたね、ワタクシw

そんなわけで、ワタクシは今インドを思い出して、絶賛インド哲学モードなので、突然怪しい単語をつぶやきだしたら、何かの発作だと思って生暖かく見守ってあげてください。

ちなみに、アーユル・ヴェーダのスシュルタ・サンヒターと双璧をなすチャラカ・サンヒターは、総論が原典訳で訳出されています。こちらは今でも入手可能です。


ちなみにわたくしが持っているプリニウスの博物誌(英語からの重訳)はこちらで古書を手に入れることができます。案外お安く入手できますね。
新しいものが欲しい方は、上記の本が分冊で新しく出版されているようです。下のリンクから各巻をお買い求めください。


英語からの重訳なんてクソだ、原典翻訳をよこせという方はこちらがおすすめです。


姉妹編がこちら。


合わせてお楽しみください。我々の業界ではパラケルススをいち早く日本語訳した御仁として、故大槻真一郎氏は記憶に残る人物です。パラケルススの翻訳のほか、ヒポクラテス全集の翻訳、テオフラストスの植物誌の翻訳、ヨハネス・ケプラーの翻訳なんかでも知られています。偉大な人物でした。16年1月1日に89歳で逝去なさいました。氏の志は受け継がれ、今でもパラケルススの日本語訳、出版は続いています。パラケルスス全集の登場を待ちましょう。

日本語訳なんてぬるい、原典をよこせという方はLoebから原典英語対訳の本が出版されているので、そちらをあたってください。
てか、原典が読みたくなったら、Harvard University PressのLoebを漁れ! 大体あるから!
日本語訳で最近精力的な活動をしているのは京都大学学術出版会です。西洋古典叢書が地道に翻訳出版されています。

あー、本が欲しい。

あ、ちなみに置いてけぼり喰らっている皆様に、最後に一つだけ言っておくと、アーユルヴェーダってのは、インド発祥の医学思想のことですね。インドの医学は三系統ありまして、(ギリシャ・アラビア由来の)ユーナニ学派と中国医学派、インド伝統のアーユルヴェーダですね。で、アーユルヴェーダの大元の文献がスシュルタとチャラカなんですねぇ。

どうでもいい知識でしたね。
あ、蛇はイースタンフォックススネーク。こっちもどうでもいい知識でしたね、すみません。熱くなってすみません。

0 件のコメント:

コメントを投稿